スタジオミミズクがRecording・Mix、デザインで制作に全面的に関わった作品です。


眠りの森の少女-Mistera Songo en Arbaro- / Mistera Feo

2011 Produce/Rec/Mix
Garden StudioにてRecording。
長年思い浮かべていた、「ストレスを感じない合唱」を具体的に音に残せた。 全く音楽性が違うので比較するのもおかしいのだが、僕は個人的に「人に言われて頑張っている声」をプライベートで聴いているのがニガテで、 「伸びやかに漂うようなコーラスグループ」というものが存在しないものかとユーザー的に思っていた。 そんな事を思いながらも、毎日の仕事は続いていく。ある日、CMの録音にミキサーとして呼ばれ、3人の少女が生み出す歌声に「こっ・・・これだ!」という衝撃を受け、 半年考えた末にレコーディングを決意する。レコーディング技術としては目新しいものは無いが、

Art Of Solo Drumming / 平井景

2011 Produce/Rec/Mix
Garden Studio(*1)にてRecording。
2010年のの初頭から、拠点としていたスタジオの音をたくさんの人に聴いてみてほしくて、ソロレコーディングプロジェクトを立ち上げた。 レコーディングで出会ったミュージシャンに「ソロを録音してみない?」と声をかけ、実現したらその音をサンプルとして使わせてもらおうと思っていたのだ。 「良いですねー、いつにしますか?」という率直な応答が得られ、そのまま素早くレコーディングに至ったのがドラマー・作曲家の平井さんだ。 何故そんなにスムーズに話が進んだのか? 後で聞いた話だが、実は僕がソロレコーディングを持ちかける1年ほど前から、実際にドラムソロのライブを何回かやっていた(!)のだという。 そんなわけで、とても気楽に、そして「当たり前のように」録音が始まった。

マブイウタ / 宮良牧子 (illust : pokke104)

「ウタを録れる」という事と、「良いウタを録れる」という事は、全く別の事らしい。 久しぶりに三野さん(註1)と一緒に仕事をしている時に、そういう話題になった。20年ほど前、世間はとても鷹揚で、 「この子のウタを録ってください」という依頼が、同業他社から三野さんの元に何度も舞い込んだという。自社のディレクターが 「良いウタ」を録れないという判断は辛いものだと思うが、そういう事実を認識している管理職の方が頼もしいのは疑いようがない。  音程がしっかりしていて、リズムや譜割りが正確で、詩がハッキリと聴き取れるウタは良いウタなのか? それは良いウタの必要条件かもしれないが、 十分条件とは言えない。大多数の人々は、必要条件を満たす事を目指してボーカル録音を行っている。